NISAで分配金をもらうETF郎の配当生活までの記録ブログ

2022年に700万、理想目標として1000万(年配当50万)を目指して運用していきます。NISAの非課税枠でETF(上場投資信託)を積み立てて資産を形成し、配当金によるセミリタイア生活を目指します。

【AGG,BND,SPAB】米国債券ETFの値幅は超安定的で利回り3%|株安時に備え債券比率はどうする?

AGGの利回りを向上させたAGGYについてはこちらに記事で紹介しています。 www.nisa-etf.work

債券ETFの値幅は超安定的で利回り3%

S&P500と債券ETFの比較チャートです。
S&P500と比較して、ほぼ平坦なことがわかります。

後に違うチャートが出てきますが、リーマンショック時でも7,8%程度の下落となっています。

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S&P500と債券ETFの比較チャート

債券ETFは株安時に値が上がる

債券は株と逆の値動きをするといわれています。
2019年8月、2018年12月には、株が下がり債券が上がりました。

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2019年8月のS&P500とAGGのチャート

米国株手数料の引き下げにより債券をポートフォリオに組み入れやすくなった

米国株の最低手数料が引き下げられたことで、少額から、高頻度で米国株の取引が可能となりました。

以前の最低手数料が5ドルだった場合は、個人投資家には米国株のアクティブな取引は難しい状態でした。

しかし、米国株の最低手数料が引き下げられたことで株高値圏では株を売り、債券を買い、株安値圏では債券を売り、株を買うといったトレードが現実的となりました。

また、各社とも今なら為替手数料もキャンペーンでお得になっています。

今回は、もっとも一般的なAGG・BNDに加えて、あまり一般的ではないSPABも比較していきます。

AGG・BND・SPABの比較

iシェアーズ・コア米国総合債券ETF バンガード・米国トータル債券市場ETF SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF
シンボル AGG BND SPAB
連動指数 ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数 ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数
経費率 0.05% 0.04% 0.04%
利回り 2.68% 2.75% 2.94%
デュレーション 5.91年 6.09年 6.03年
銘柄数 7000超 7000超 4000超

チャート

チャートの形は3銘柄ともほぼ同じです。
ほぼ同じだと思っていただけたら、この先の比較はいらないかもしれませんので飛ばしてください。

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AGG・BND・SPABの比較チャート

連動指数

連動指数はAGGとSPABがブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数、BNDがブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスです。

両社の指数にあまり差はないようです。

経費率

経費率ではAGGが0.5%に対し、BNDとSPABは0.04%と上回っています。

古くから経費率を競ってきた関係にあり、年々引き下げを行っていることでも有名です。 どちらにせよ、0.05%でも0.04%でも気にしなくていい範囲かもしれませんね。

利回り

利回りはSPABがひとつ抜きんでています。
長期的にみれば、AGGとBNDではほとんど差がなく、SPABのほうが多少利回りは良いです。

多少といっても0.2%程度なのであまり変わらないかもしれません。

銘柄数

銘柄数はAGGとBNDが7000を超える分散となっています。
SPABも4000を超えていますので、十分な分散といえるでしょう。

デュレーション

デュレーションとは、残存年数を加重平均したものです。
債券への投資の平均回収期間であると言われています。

ですので、数値が低いほうが安定的で良いとされます。

3銘柄とも6%前後でそこまで差はありません。

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図3: 割引債の残存期間別 利回りと価格の関係
デュレーション = 一定の利回り変動に対する債券価格変動の大きさを表すもの

第1回 デュレーションとは (その3) - デュレーションってなんだろう | シグマインベストメントスクールより引用

信用格付け(クレジットリスク)

  AGG BND SPAB
Aaa 73% 68% 72.05%
Aa 2.7% 3.5% 3.14%
A 10.4% 11.0% 10.53%
Baa 14% 17.5% 14.27%

信用格付けも3銘柄ともに大きな差はありません。 最高格付けランクである、Aaaで7割前後占めていることからも、超安定的であるといえます。

3銘柄とも大差なし。私は利回り重視でSPABを選びます

3銘柄とも大差はありません。
時価総額の多いAGG、BNDを選ぶか、利回り重視でSPABを選ぶかは好みですね。

株安時に備え、債券を取り入れることは投資効率を上げる意味でも重要

米国株の最低手数料が撤廃されたことで、個人投資家が米国債券にアクセスしやすくなりました。

株高時に債券を仕込み、株安時に債券を売ったお金で株を仕込むことで投資効率を上げることができます。

ETF投資は投資にかける時間効率を上げる

個別銘柄の選定に時間をかける戦略もありますが、ETFを用いて投資にかける時間効率を上げる戦略もあります。

私は個別銘柄の選定に時間をかけていてはブログを書いている余裕はなくなってしまいます。

米国株の最大のデメリットであった手数料負けの心配がなくなったため、米国株投資のやり方もかわってくるのではないでしょうか。