NISAで分配金をもらうETF郎の配当生活までの記録ブログ

2022年に700万、理想目標として1000万(年配当50万)を目指して運用していきます。NISAの非課税枠でETF(上場投資信託)を積み立てて資産を形成し、配当金によるセミリタイア生活を目指します。

【配当利回り11%】PSECはARCCを超える超高配当BDC銘柄

PSEC(Prospect Capital Corporation)とは

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 プロスペクト・キャピタル(Prospect Capital Corporation)は金融サービス会社であり、中間市場の株式未公開会社へ賃貸・投資を行う。
  【事業内容】同社はクローズドエンド型投資会社。同社は買収、売却、成長、発展及び資本増強のための資本を必要とする会社の優先・劣後債務と株式に主として投資する。同社は管理チームまたは資金スポンサーと提携して歴史キャッシュ・フロー、担保財産または契約プロフォームのキャッシュ・フロー付きの投資を求める。
 同社の投資目標は債権・株式投資を通じて当期利益と長期資本増価の両方も生成することである。同社は未公開株式出資の経済活動に賃貸を行い、未公開株式投資会社によって所有される会社以外の会社に直接賃貸を行い、法人事業会社へ支配投資を行い、金融会社へ支配投資を行い、ストラクチャード•クレジット、不動産及びシンジケート債務に投資する。

PSEC.OQ - Prospect Capital Corporation 概要 | Reutersより引用

PSEC、プロスペクト・キャピタル(Prospect Capital Corporation)はARCCと同じBDC銘柄です。

BDCについてはARCCの記事をご覧ください。

BDCは収益の90%以上を配当すること等で法人税の優遇措置を受けています。同じく法人税の優遇措置制度のあるREITと同じような仕組みだと考えるとわかりやすいでしょう。

www.nisa-etf.work

PSECは資産総額がBDC4位

Rank BDC Net Assets
#1 ARCC 7.37B
#2 ORCC 5.92B
#3 FSK 4.00B
#4 PSEC 3.26B
#5 GBDC 2.22B
#6 MAIN 1.53B
#7 NMFC 1.29B
#8 AINV 1.24B
#9 TSLX 1.11B
#10 HTGC 1.09B

※2月5日現在 Largest BDCs | BDCs by Size - BDC Investorより引用

PSECはBDC銘柄の中でも資産総額は4位です。
1位のARCCと比べると半分以下ですが、BDC銘柄全体でみると大手だといえます。

PSECの配当金推移履歴

支払い額 配当落ち日
0.06 2020/1/30
0.06 2019/12/31
0.06 2019/11/27
0.06 2019/10/30
0.06 2019/9/27
0.06 2019/8/29
0.06 2019/7/30
0.06 2019/6/27
0.06 2019/5/30
0.06 2019/4/29
0.06 2019/3/28
0.06 2019/2/27
0.06 2019/1/30
0.06 2018/12/31
0.06 2018/11/29
0.06 2018/10/30
0.06 2018/9/27
0.06 2018/8/30
0.06 2018/7/30
0.06 2018/6/28
0.06 2018/5/30
0.06 2018/4/27
0.06 2018/3/29
0.06 2018/2/27
0.06 2018/1/30
0.06 2017/12/28
0.06 2017/11/29
0.06 2017/10/30
0.06 2017/9/28
0.0833 2017/8/29
0.0833 2017/7/27
0.0833 2017/6/28
0.0833 2017/5/26
0.0833 2017/4/26
0.0833 2017/3/29
0.0833 2017/2/24
0.0833 2017/1/27
0.0833 2016/12/28
0.0833 2016/11/28
0.0833 2016/10/27
0.0833 2016/9/28
0.0833 2016/8/29
0.0833 2016/7/27
0.0833 2016/6/28
0.0833 2016/5/26
0.0833 2016/4/27
0.0833 2016/3/29
0.0833 2016/2/25
0.0833 2016/1/27
0.0833 2015/12/29
0.0833 2015/11/25
0.0833 2015/10/28
0.0833 2015/9/28
0.0833 2015/8/27
0.0833 2015/7/29
0.0833 2015/6/26
0.0833 2015/5/27
0.0833 2015/4/28
0.0833 2015/3/27
0.0833 2015/2/25
0.1106 2015/1/28
0.1106 2014/12/29
0.1106 2014/11/25
0.1106 2014/10/29
0.1105 2014/9/26
0.1105 2014/8/27
0.1105 2014/7/29

ここ数年0.06ドルの配当支払いが続いていますが、過去の配当金の推移を見ますといつ減るかわからない怖さがあります。
今後も0.06ドルが続くのであれば、この高配当は魅力です。

年配当計 利回り 最終株価
2019 0.72 10.79% 6.67
2018 0.72 11.41% 6.31
2017 0.9064 13.45% 6.74
2016 0.9996 11.97% 8.35
2015 1.0269 14.71% 6.98

株価も利回りも低下傾向ですが、それでも超高配当利回りです。

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a2-finance.com Prospect Capital Corp. (PSEC) より引用、作成

PSECのチャート

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googleファイナンスより引用

S&P500が綺麗な右肩上がりに対し、PSECは綺麗な右肩下がりです。

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googleファイナンスより引用

ARCCと比較してみても、株価は低調です。
ARCCはリーマンショック前の水準まで戻していますがPSECは3分の1程度の株価で推移しています。

とはいっても、配当込のトータルリターンではプラスです。
このまま6.5ドル程度の水準で安定するのであれば配当再投資でのリターンは期待できるかもしれません。

PSECの現在の利回りは11.0%

2020年2月55日現在の株価6.53ドルから2019年の分配金合計の0.72ドルから利回りを計算すると、11.0%となります。
PSECはARCCよりもさらに株価の値上がりはなく、期待する収益は配当によるキャピタルゲインに限られます。

ARCCよりも株価が安いため、再投資しやすい点はメリットでしょうか。

PSECのデメリット

資本を切り崩している

PSECはキャッシュフローがマイナスで、利益剰余金がマイナスとなっており、資本を切り崩して配当を出している状態です。
これからも株価の下落は止まらない可能性が高いのではないでしょうか。

株価の下落率よりも配当込のトータルリターンに魅力を感じるのであれば投資の対象とはなりそうです。

ARCCよりも投資先企業が少ない

ARCCは400以上の企業へ投資しているのに対し、PSECは100数十社となっています。
BDC銘柄の特性上、投資先企業は多いに越したことはないですからね。

SBI証券で取引できない

ARCCと同様、BDC銘柄を取り扱わない方針のSBI証券では取引できません。

現在はARCCよりも利回りは高いが今後は。。。

同じBDC銘柄であるARCCの利回りは9.5%前後で安定していますが、今回紹介したPSECは安定せず、むしろ下がり気味です。
もし投資するのであれば、超短期的な利回りの高さを評価してのことでしょうか。

資産が少ない若いうちは、株の比率を上げ、リスクをとり、時にはレバレッジをかける考え方もあるのだと思います。
そういった考えの場合、PSECの利回りがARCCを下回るまでは投資する価値もあるのかもしれません。

更なる高配当ならZMLPという選択肢も

www.nisa-etf.work