NISAで分配金をもらうETF郎の配当生活までの記録ブログ

2022年に700万、理想目標として1000万(年配当50万)を目指して運用していきます。NISAの非課税枠でETF(上場投資信託)を積み立てて資産を形成し、配当金によるセミリタイア生活を目指します。

【VDC】米国生活必需品セクターETFはディフェンシブで景気後退局面に強い銘柄【XKP・KXI比較】

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米国生活必需品セクターETFの比較

VDC

名称 バンガード・米国生活必需品セクターETF
ティッカー VDC
配当利回り 2.50%
経費率 0.10%
設定日 2004年1月
銘柄数 92
時価総額 53.72億

バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 商品案内 - バンガードETFより引用

経費率は0.10%で非常に低いです。
銘柄数は他のETFと比べると少なく感じるかもしれませんが、セクターETFだとこんなものでしょう。

XLP

名称 生活必需品セレクト・セクター SPDR® ファンド
ティッカー XLP
配当利回り 2.55%
経費率 0.13%
設定日 1998年12月
銘柄数 33
時価総額 133.81億

SPDR ETFs 日本 - 生活必需品セレクト・セクター SPDR® ファンド (XLP US)より引用

経費率はそこまで高くありませんが、銘柄数が33と少ないのが気になります。

KXI

名称 iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF
ティッカー KXI
配当利回り 2.41%
経費率 0.46%
設定日 2006年9月
銘柄数 87
時価総額 8.35億

iシェアーズ グローバル生活必需品 ETFより引用

iシェアーズは経費率の低いETFを多く出していますが、このETFは0.46%と非常に高いです。

VDC(バンガード・米国生活必需品セクターETF)

米国生活必需品セクターのETFはVDC、XLP、KXIとありますが、経費率の低さと銘柄数の多さからVDCが一番おすすめです。

VDCとは

バンガード・米国生活必需品セクターETF(VANGUARD CONSUMER STAPLES ETF)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。米国の生活必需品セクターの大型株、中型株、小型株に投資する。当インデックスは、米国の生活必需品セクター株式銘柄で構成されている。このセクターは、食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成されている。 米国株式:株価 | マーケット情報 | 楽天証券より引用

VDCは、食品・飲料・タバコ関連銘柄を中心に非耐久家庭用品・パーソナル用品など、景気に左右されにくい生活していくうえで欠かすことのできない商品の関連銘柄を集めたETFです。

パフォーマンス・リターン

  1年 3年 5年 10年 設定来
基準価額 12.27% 7.45% 8.03% 12.11% 9.77%

バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 商品案内 - バンガードETFより引用

セクター別構成比率

セクター別構成比率 割合
家庭用品 23.20%
清涼飲料 21.10%
包装食品・肉 17.00%
スーパーマーケット 13.20%
タバコ 8.30%
パーソナル用品 3.70%
食品流通 3.20%
蒸留酒・ワイン 2.80%
薬品小売 2.50%
農産物 2.30%
食品小売 1.90%
醸造 0.80%

バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 商品案内 - バンガードETFより引用

タバコ関連銘柄が入っている点は、好みが分かれそうです。

VDCの構成上位20銘柄

保有銘柄 シンボル 構成比
Procter & Gamble Co. PG 15.17
Coca-Cola Co. KO 10.45
PepsiCo Inc. PEP 9.21
Walmart Inc. WMT 8.01
Costco Wholesale Corp. COST 4.78
Philip Morris International Inc. PM 4.21
Mondelez International Inc. Class A MDLZ 4.04
Altria Group Inc. MO 3.85
Colgate-Palmolive Co. CL 2.89
Kimberly-Clark Corp. KMB 2.39
Walgreens Boots Alliance Inc. WBA 2.39
Sysco Corp. SYY 2.15
Estee Lauder Cos. Inc. Class A EL 2.13
Constellation Brands Inc. Class A STZ 1.65
General Mills Inc. GIS 1.56
Tyson Foods Inc. Class A TSN 1.29
Archer-Daniels-Midland Co. ADM 1.26
Monster Beverage Corp. MNST 1.18
Kroger Co. KR 1.14
Hershey Co. HSY 1.13

バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 商品案内 - バンガードETFより引用

銘柄数は92と、それほど多くなく、上位10銘柄で65%、上位20銘柄で80%の構成比率になります。

VDCの分配金履歴

権利落ち日 分配金実績
2019/09/26 $ 1.09070
2019/06/21 $ 1.03970
2019/03/21 $ 0.74750
2018/12/13 $ 1.04360
2018/09/24 $ 0.82110
2018/06/28 $ 1.24740
2018/03/16 $ 0.53570
2017/12/14 $ 1.03570
2017/09/27 $ 0.77100
2017/06/28 $ 1.03700
2017/03/24 $ 0.83400
2016/12/14 $ 0.96800
2016/09/20 $ 0.84400
2016/06/21 $ 0.76300
2016/03/21 $ 0.63400
2015/12/23 $ 0.89800
2015/09/23 $ 2.39600
2014/12/18 $ 2.41700
2013/12/20 $ 2.42800
2012/12/20 $ 2.59100
2011/12/21 $ 1.89400
2010/12/22 $ 1.90600
2009/12/22 $ 1.73800

バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 商品案内 - バンガードETFより引用

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4半期ごとの分配になったのは2016年からです。 グラフからも分かる通り、穏やかではありますが分配金は右肩上がりの傾向があります。

配当王として名高いP&Gは連続増配が63年で、コカ・コーラは56年、ペプシコは46年、ウォルマートは44年でいずれも配当貴族銘柄です。

5位のコストコは配当利回りが低いですし、無配当の銘柄も含まれるため、分配金利回り自体はそれほど高くありません。
将来的な増配に掛け、10年後、20年後の安定的な利回りに期待はもてます。

VDCをポートフォリオに入れる時の考え方

S&P500などのサブとして

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S&P500のセクター比率上位は情報技術、ヘルスケア、金融となっており、景気循環セクターの比率が高いため、それを補うためにディフェンシブセクターを追加するという考え方はあり得るでしょう。

最近の株価の上昇に出遅れ感が出ている生活必需品セクターは買いやすいセクターです。
景気後退局面に備え、ディフェンシブな株をポートフォリオに組み入れることは戦略としてアリでしょう。

しかし、下落幅が少ないディフェンシブセクターでも、債券や金、現金などと比べれば下落幅は非常に大きい点は注意が必要でしょう。

S&P500などのインデックスと比べると、強気相場ではアンダーパフォームしますが、弱気相場ではアウトパフォームする可能性が高いです。

自身のリスク許容度を確認してポートフォリオを組んでいきたいですね。

高配当や増配を狙うなら他のETFも選択肢に

VDCはディフェンシブなセクターで、結果的に増配銘柄が多く組み入れられていますが、高配当や増配を狙うなら他のETFのほうが直接的に狙いやすいです。 高配当であればSPYDややVYM、増配であればSDYやVIGなどのETFがあります。

今後の人口増加や高齢化を考えるとVDCは魅力的に映りますが、ポートフォリオに入れるのであれば、あくまでもディフェンシブセクター株として組み入れた方がよさそうです。