米国株S&P500の高配当銘柄を集めたSPYDは買い付けランキング上位にも入る人気のETFです。
株価は高配当なだけあってディフェンシブで経費率は0.07%と超低コストなのも人気の秘密でしょう。
ここでは、SPYDの銘柄紹介と考察をしていきます。
自社株買いに注目したキャピタルゲイン型のETFもあります。
国内ETFでは野村株主還元70あたりがおすすめです。
- 【SPYD】SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETFとは
- 分配金利回りは4.3%で経費率は0.07%
- 80銘柄に1.25%ずつ分散している点が特徴的
- キャピタルゲインよりもインカムゲインのリターンが高い
【SPYD】SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETFとは
SPYDはS&P500高配当指数の連動を目標としているETF(上場投資信託)です。
S&P500指数とは
アメリカの代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される時価総額加重平均型株価指数である。 S&P 500 - ウィキペディアより引用
S&P500高配当指数とは
SPYDが連動を目標とするS&P500高配当指数とは、S&P500に採用されている500企業の銘柄のうち、高配当利回り上位80銘柄のパフォーマンスを計測する指数です。
分配金利回りは4.3%で経費率は0.07%
S&P500の高配当80銘柄に均等配分していますので、S&P500連動のETFより配当は高く、分配金利回りは4.3%程度と海外ETFの中でも高めになっています。経費率も0.07%と低めに設定されており、他のS&P500ETFとさほど変わりません。
80銘柄に1.25%ずつ分散している点が特徴的
同じ高配当ETFである【HDV】iシェアーズ 米国高配当株ETFや【VYM】バンガード 米国高配当株式 ETFと比較すると、80銘柄に1.25%ずつ分散している点が特徴的です。他のETFですと、比率が均等ではなく、偏りが生じますが、SPYDは機械的に分散投資しています。
構成銘柄
組み入れ銘柄 | 割合(%) |
---|---|
COTY INC. CLASS A | 2.24 |
QUALCOMM INCORPORATED | 1.76 |
XEROX CORPORATION | 1.74 |
TARGET CORPORATION | 1.44 |
EDISON INTERNATIONAL | 1.44 |
GENERAL MILLS INC. | 1.42 |
KINDER MORGAN INC CLASS P | 1.4 |
FORD MOTOR COMPANY | 1.4 |
EATON CORP. PLC | 1.39 |
WESTERN DIGITAL CORPORATION | 1.39 |
SPDR ETFs 日本 - ホームページの公式ファクトシートから引用 https://www.spdrs.jp/etf/fund/ref_doc/Factsheet_SPYD.pdf
あまり見慣れない銘柄が並んでいますが、個人では難しい海外株の分散投資に一役買ってくれるETFではないでしょうか。 また、銘柄の入れ替えは年2回行われ、かなり頻繁に入れ替わっています。
構成セクターは不動産と公益事業の構成割合が高い
構成セクター | 割合(%) |
---|---|
不動産 | 21.08 |
一般消費財・サービス | 14.22 |
公益事業 | 12.82 |
エネルギー | 10.88 |
金融 | 10.05 |
情報技術 | 10.04 |
生活必需品 | 8.38 |
コミュニケーション・サービス | 4.6 |
素材 | 3.33 |
資本財・サービス | 2.45 |
SPDR ETFs 日本 - ホームページの公式ファクトシートから引用 https://www.spdrs.jp/etf/fund/ref_doc/Factsheet_SPYD.pdf
高配当銘柄を組み入れていますので、不動産投資信託(REIT)と公益事業の構成割合が多くなっています。
一時期は合わせて50%程度の構成比率があったようですが、今は45%程度となっているようです。
キャピタルゲインよりもインカムゲインのリターンが高い
不動産は株式と比べるとボラティリティが低いです。買った家が2倍になるなんて令和の時代では考えられません。株式はそれくらいの変動は当たり前ですが、不動産は株式と比べると値動きは緩やかです。逆に、成長局面では株式と比べるとリターンは下回るでしょう。
高利回りのインカムゲインのメリットを享受しつつ、多少のキャピタルゲインも狙えるSPYDは面白いETFですね。
同じ高配当米国株にはVYMとHDVもあります。
構成銘柄数やセクターなどの好みによりますが、私は配当利回りを重視してSPYDに投資しています。