- ZMLPは異常な高配当利回り(14%)が魅力だが下値更新や減配の可能性も
- MLPとは
- 【ZMLP】Direxion ザックス MLP 高配当ETF
- MLPの業績は回復傾向?
- 高利回りでインカムを狙うのであればアリかも
- 2019年12月分の配当金1株当たり0.4ドルを受領しました
ZMLPは異常な高配当利回り(14%)が魅力だが下値更新や減配の可能性も
【ZMLP】Direxion ザックス MLP 高配当ETFは、エネルギーインフラ投資を行う米国MLPに分散投資をするETFです。
S&P500指数の利回りを上回る見込みのあるMLPを選定しています(一応)。
個人的にはS&P500に勝てると言っている商品は好きです笑
MLPとは
- MLPは「マスター・リミテッド・パートナーシップ」の略称であり、米国で行われている共同投資事業形態の1つです。
- エネルギーインフラへの投資促進を目的として、1980年代に米国で誕生し、その後発展してきました。
- 総所得の90%以上を天然資源の探査・採掘・精製・運搬・備蓄等から得ていることが、MLPの要件です。
- 上記の要件を満たすと、原則として法人税が免除されることになっています。
MLPは、REITなどと同様に法人税が免除される投資事業形態の一つです。
REITは不動産でしたが、エネルギーインフラ版のREITのようなものと考えるとわかりやすいでしょう。
- エネルギー関連事業は、川上(探査、開発、採掘)・川中(精製、備蓄、輸送)・川下(卸売、小売)に分けられます。
- これらのうち、MLPは主に川中事業に投資します。川中事業は、資源価格や景気に左右されにくいという特性があります。
資源価格や景気に左右されにくいという特性があるそうですが、直近の価は大きく下げています。
原油価格が上がってきているにも関わらず、最安値付近でとどまっています。
その分、利回りは向上していますので、チャンスと見るかどうかですね。
【ZMLP】Direxion ザックス MLP 高配当ETF
概要
ティッカーシンボル | ZMLP |
---|---|
利回り | 13.96% |
資産総額[百万米ドル] | 49.7 |
経費率 | 0.65% |
銘柄数 | 25 |
利回りが14%もある点が最大の魅力です。
この利回りは11月19日に更新した最安値の11.46ドルをもとに計算しています。
組入上位10銘柄
組入上位10銘柄 | 割合 |
---|---|
Brookfield Renewable | 4.93 |
TC Pipelines | 4.37 |
Magellan Midstream Partners | 4.36 |
Suburban Propane Partners | 4.19 |
Hess Midstream Partners | 4.15 |
MPLX Common | 4.15 |
Black Stone Minerals | 4.13 |
Enterprise Products Partners | 4.13 |
Shell Midstream Partners | 4.12 |
Teekay Lng Partners | 4.1 |
25銘柄なので、概ね4%で分散されています。
ちなみに、日本国内でMLPを個別に単体で購入することは不可能です。
投資信託で間接的に投資することは可能ですが、販売手数料が3%程度かかってしまうため現実的ではありません。
MLP投資をするのであれば、ZMLPが一番低コストで行えます。
セクター別構成比率
セクター | 割合 |
---|---|
エネルギー | 87.29 |
素材 | 9.11 |
公益事業 | 3.6 |
分配金推移履歴
年 | 分配金額 |
---|---|
2019年(予想) | $1.60 |
2018年 | $1.60 |
2017年 | $1.60 |
2016年 | $1.60 |
2015年 | $2.55 |
2014年 | $2.28 |
日付 | 分配金額 |
---|---|
2019/9/24 | $0.40 |
2019/6/25 | $0.40 |
2019/3/19 | $0.40 |
2018/12/27 | $0.40 |
2018/9/25 | $0.40 |
2018/6/19 | $0.40 |
2018/3/20 | $0.40 |
2017/12/19 | $0.40 |
2017/9/19 | $0.40 |
2017/6/20 | $0.40 |
2017/3/21 | $0.40 |
2016/12/20 | $0.40 |
2016/9/20 | $0.40 |
2016/6/21 | $0.40 |
2016/3/22 | $0.40 |
2015/12/22 | $0.40 |
2015/9/22 | $0.63 |
2015/6/23 | $0.76 |
2015/3/24 | $0.76 |
2014/12/23 | $0.76 |
2014/9/23 | $0.76 |
2014/6/24 | $0.76 |
5年ほど前までは四半期に一度、$0.76の分配がありましたがここ数年は$0.40と安定しており、年間$1.60の分配金となっています。
ZMLPのチャート
非常に軟調の右肩下がりで、最近は少し戻しましたが、最安値を更新し続けています。
このチャートを見ると買う気がしませんが、基となるインデックスのチャートも確認してみましょう。
基となるインデックス、【AMZ】 Alerian MLP Indexのチャート
基となるインデックスのチャートを見るとまだまだ下げそうですが、リーマンショックで下げた値、150ドルあたりが強いサポートとなりそうです。
ここを割ってくると100ドルあたりまで一直線ですね。
まだ下値の余地はありそうですが、買い時と判断してもよさそうです。
実質総経費率は2.21%
経費率は0.65%ですが、実質総経費率は2.21%とやや高めです。
(sbi証券2019年3月1日のデータより) https://search.sbisec.co.jp/v3/ex/etf_ZMLP_150817.pdf
MLPの業績は回復傾向?
ファンダメンタルズが回復し、配当可能キャッシュフロー増加につなげる企業基盤ができあがってきているとの見通しもあります。 価格が魅力的な水準なのは間違いなさそうです。
https://www.daiwa.co.jp/PN/HomeTrade/Account/st/pdf/20190304dam.pdf
アジアの大気汚染による液化天然ガス(LNG)の需要増
中国をはじめとする、アジア諸国の大気汚染が問題となっており、世界的な「脱炭素社会」へ向けた動きが高まっています。
液化天然ガス(LNG)は体積が天然ガスと比べて600分の1となり、今後の需要増が期待されています。
高利回りでインカムを狙うのであればアリかも
REITより利回りが良く、株は高くて手が出せない状況の今であれば多いにアリだと考えています。 減配のリスクも高いので、少ない比率で少額から買っていこうと思います。
米国のMLPが対象のため、輸出先である中国との関係も気になります。 割合としては、最大でも10%くらいにしたいですね。
原油価格が上がるとZMLPも上がる傾向なので、ガソリン代が気になるよく車に乗る人は持っていてもいいかもしれません笑
2019年12月分の配当金1株当たり0.4ドルを受領しました
200株保有していますので、配当金は80ドルになります。
税引き後は57ドルほどに減ってしまいますが、それでもかなりの高配当ですね。
原油価格の上昇に備えて投資するのも旨みがありそうです。