NISAで分配金をもらうETF郎の配当生活までの記録ブログ

2022年に700万、理想目標として1000万(年配当50万)を目指して運用していきます。NISAの非課税枠でETF(上場投資信託)を積み立てて資産を形成し、配当金によるセミリタイア生活を目指します。

VTは全世界の8163銘柄に経費率0.09%で分散投資が出来るETF【設定来リターン5.92%、分配金利回り2.32%】

楽天VTの人気も高まり、VTってなに?と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、日本で人気のある全世界に1つの銘柄で分散投資が可能なETFのVTを紹介します。

VTの概要(2019年7月31日現在)

名称 バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF
ティッカー VT
ベンチマーク FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
経費率 0.09%
構成銘柄数 8163
決算月 3,6,9,12月

投資アプローチ

  • FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。
  • インデックス・サンプリング法を用いたパッシブ運用です。
  • ファンドはフルインベストメントを維持します。
  • 米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場への幅広いエクスポージャーを提供します。
  • 低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。

    ベンチマークについて

米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄で構成される、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動したパフォーマンスを目指します。 バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 商品案内 -> バンガードETFより引用

【VT】バンガード®・トータル・ワールド・ストックETFは全世界の先進国・新興国の大中小型株に分散投資するETFです。

経費率0.0.9%は、S&P500や米国株に連動するETFと比較すると高めですが、新興国を含めると経費率が上がってしまうのは仕方がありません。
人気のある投資信託、楽天VTは0.2196%なのでコストが半分以下で投資が出来ます。

S&P500をインデックスとするETFは国内外に多数あります。

VTIは米国の大型から小型への株式が投資対象です。

VTのトータルリターン

四半期 1年間 3年間 5年間 10年間 設定来
12.37% 2.05% 10.92% 6.65% 12.27% 5.92%

※四半期は2019年3月31日までのトータルリターン

設定来で7.11%のリターンのVTIと比較すると劣りますが、今後も米国が伸び続けるかどうかはわかりません。
全世界に分散して安定をとるのであればVTの5.92%は魅力です。

VTとVTIのチャート比較

VTはVTIとほぼ同じような値動きをします。
これは、VTの構成銘柄の半分以上が米国株であるため、半分以上はVTIと同じであるためです。

分散銘柄数多いほど安定的とされますが、リーマンショックのような世界同時株安では、VTのほうが値下がり幅が大きい点も注意が必要です。

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VT・VTI10年比較チャート

VTの国別保有割合

割合
米国 54.6%
日本 7.7%
英国 5.4%
中国 3.3%
カナダ 3.0%
フランス 3.0%
ドイツ 2.5%
スイス 2.5%
オーストラリア 2.2%
韓国 1.5%

2019年3月31日のデータでは国別の構成比率で米国が54.6%と半数以上がアメリカ株となっています。

VTは日本が7.7%の割合を占めていることに注意

2位の日本が7.7%もの割合を占めている点は日本国内の投資家にとってはマイナスポイントとなるでしょう。
わざわざ海外市場を介さなくても投資が出来る日本市場に、ETFを用いて間接的に投資する行為は最適とはいえません。

とはいえ、銘柄選定にかける時間が無いことがETF投資のメリットでもありますので、何も考えずに全世界に分散投資がしたい場合は選択肢に入ります

VTは全世界に分散投資ができますが、国別の偏りが大きい点は知っておきたいですね。

VTの構成銘柄

銘柄 割合
Apple Inc. 1.8%
Microsoft Corp. 1.7%
Amazon.com Inc. 1.4%
Alphabet Inc. 1.4%
Facebook Inc. 0.8%
Berkshire Hathaway Inc. 0.8%
Johnson & Johnson 0.7%
Exxon Mobil Corp. 0.7%
JPMorgan Chase & Co. 0.7%
Nestle SA 0.6%
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 10.6%

2019年3月31日のデータではVTは8163銘柄で構成されています。
上位5銘柄のgafamをはじめ、1~9位まではVTIの構成銘柄と同じです。

10位のネスレはスイスの会社です。

世界の株式市場における米国の大きさを実感します。

VTのセクター別の構成比率

セクター別の構成比率(普通株式の割合比較)
金融 21.5%
テクノロジー 15.4%
資本財 13.8%
消費者サービス 11.3%
消費財 10.9%
ヘルスケア 10.8%
石油・ガス 6.0%
素材 4.5%
公益 3.2%
通信サービス 2.6%

テクノロジーの構成比率がトップであるVTIと比べると、VTは金融の割合が高いことが特徴です。
世界株式での金融機関が占める割合が大きいということですね。

金融セクターが5分の1も占めていますので、サブプライム住宅ローン危機を発端としたリーマン・ショックのような金融危機においては、大きく値を下げます。

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分配金利回り

VTの過去10年の分配金実績

分配金実績 支払基準日
$ 0.55080 2019/06/18
$ 0.28100 2019/03/26
$ 0.48900 2018/12/26
$ 0.36150 2018/09/27
$ 0.55110 2018/06/25
$ 0.25730 2018/03/27
$ 0.49150 2017/12/20
$ 0.35400 2017/09/28
$ 0.46600 2017/06/30
$ 0.25300 2017/03/31
$ 0.45700 2016/12/22
$ 0.31100 2016/09/15
$ 0.46600 2016/06/16
$ 0.22200 2016/03/17
$ 0.36800 2015/12/23
$ 0.27900 2015/09/29
$ 0.45300 2015/06/30
$ 0.31400 2015/03/27
$ 0.37800 2014/12/24
$ 0.28900 2014/09/26
$ 0.46300 2014/06/26
$ 0.33400 2014/03/27
$ 0.37400 2013/12/24
$ 0.24500 2013/09/25
$ 0.43900 2013/06/26
$ 0.16400 2013/03/26
$ 0.55500 2012/12/24
$ 0.58400 2012/09/26
$ 1.01800 2011/12/23
$ 0.91800 2010/12/27
$ 0.66200 2009/12/29

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VT分配金履歴チャート

※2009年~2011年は12月の分配金を4分割、2012年は9,12月の分配金を2分割してチャート作成。2013年以降は4半期分配

過去10年間の分配金は概ね右肩上がりに上昇しています。
6月に少し多めに分配される傾向があるようです。

VTの分配金利回りは2.32%

VTの分配金利回りは2.32%です。
DVV、HDV、SPYDなどの高配当株ETFと比べるとかなり低いですが、VTIの1.85%と比較すると高いです。

VTは世界の株式全体に経費率0.09%で投資できる

VTは経費率0.09%で全世界の株式8163銘柄に分散投資できる商品です。
過去のパフォーマンスも設定来5.92%と、米国株式と比べると劣りますが十分な高パフォーマンスです。

VTこれ1つで全世界の株式に分散投資できる点は非常に大きなメリットです。

VTのデメリットは日本が含まれていることと経費率の高さ

VTのデメリットは日本が含まれていることと経費率の高さです。

それでも、国内株、先進国、新興国、米国などと銘柄ごとに分けることはポートフォリオを複雑にしますので、十分検討に値します。
もう少し、経費率が下がってくれれば、株式ETFはこれ一つと割り切ることが出来るのですが。。。