NISAで分配金をもらうETF郎の配当生活までの記録ブログ

2022年に700万、理想目標として1000万(年配当50万)を目指して運用していきます。NISAの非課税枠でETF(上場投資信託)を積み立てて資産を形成し、配当金によるセミリタイア生活を目指します。

【10%超リターン】ARCCは高配当利回りの米国BDCトップ

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ARCCとは

 エイリス・キャピタル(Ares Capital Corporation)は専門金融会社であり、クローズドエンドの非分散型管理投資会社である。

 【事業内容】同社の投資目的は、債務と株式投資を通じて当期利益と資本増価を生成することである。同社は主に米国の中間市場企業に投資するが、時には、より大きなまたはより小さい企業向けの特に初期段階の投資および・またはベンチャーキャピタルの投資を行うことがある。

 同社は主に第一順位の抵当権付きローン(通常は第一担保ポジションにあるシニアローンとメザニンローンの両方を組み合わせたローンであるユニトランシェローンを含む)、第二順位の抵当権付きローン、及び場合によっては株式を含むメザニン債務に投資する。

 同社は自動車、ビジネス、消費品、容器包装など様々な業界に投資する。同社の投資顧問会社はAres Capital Management LLCである。

ARCC.OQ - Ares Capital Corporation 概要 | Reutersより引用

ARCC、エイリス・キャピタルコーポレーション(Ares Capital Corporation)は、リーマンショック以降、銀行からの融資を受けにくくなった中規模企業への投資を行うことで収益や資本の増加を目的とするBDC(Business Development Companies)で事業開発会社です。

BDCとは

BDCはBusiness Development Companies(ビジネス ディベロップメントカンパニーズ)の略で、米国における中堅会社や新興企業等の事業開発を金銭面及び経営面からサポートする投資会社のことです。

これは、中小及び新興企業に資金供給等を促す目的でできたもので、その多くが米国の証券取引所に上場しています。配当利回りが相対的に高いことや、米国の経済成長期待などから注目されている資産の一つです。

投資家から資金を集め米国の中小及び新興企業等に投融資し、その投融資先の企業から得られる利益や配当といった収益が投資家に還元される仕組みです。この時、その収益の90%以上を配当することで法人税の優遇措置を受けています。

BDCが得る収益源には、融資利息や売買益、経営アドバイスを行うことで得られる手数料などがあります。

投資信託|BDC - みんかぶ投信より引用

BDCは日本語では事業開発会社と訳され、新産業や有望な中堅企業に投資をするベンチャーキャピタルと性質は似ています。

ARCCなどのBDCの多くは上場しており、証券取引所で株式と同じように取引することが出来ます。

高配当の秘密は税の優遇措置

BDCは収益の90%以上を配当すること等で法人税の優遇措置を受けています。

同じく法人税の優遇措置制度のあるREITと同じような仕組みだと考えるとわかりやすいでしょう。

BDCの投資対象

BDCが投資対象としている企業等は銀行からの融資を受けることが困難であり、BDCはこれらの企業へ投資することでより高いリターンを獲得することが可能となります。

また投資企業を上場させることでさらに大きなリターンを獲得することができます。

流動性や透明性の高さもメリット

BDCは米国の証券取引所に上場していることから日々売買が可能で、透明性の高い情報開示が行われています。

また、自己資本比率が50%以上と相対的に高く、投融資先が複数にわたり分散されています。

これまでに上場している「BDC」が破綻したことはありません。 ARCCはそのようなBDC業界でトップです。

ARCCの分配金推移履歴

Pay Date Amount Frequency
12/30/2019 0.40 Quarterly
9/30/2019 0.40 Quarterly
6/28/2019 0.40 Quarterly
12/27/2019 0.02 Special
9/30/2019 0.02 Special
6/28/2019 0.02 Special
3/29/2019 0.02 Special
3/29/2019 0.40 Quarterly
12/28/2018 0.39 Quarterly
9/28/2018 0.39 Quarterly
6/29/2018 0.38 Quarterly
3/30/2018 0.38 Quarterly
12/29/2017 0.38 Quarterly
9/29/2017 0.38 Quarterly
6/30/2017 0.38 Quarterly
3/31/2017 0.38 Quarterly
12/30/2016 0.38 Quarterly
9/30/2016 0.38 Quarterly
6/30/2016 0.38 Quarterly
3/31/2016 0.38 Quarterly
12/31/2015 0.38 Quarterly
9/30/2015 0.38 Quarterly
6/30/2015 0.38 Quarterly
3/31/2015 0.05 Special
3/31/2015 0.38 Quarterly
12/31/2014 0.38 Quarterly
9/30/2014 0.38 Quarterly
6/30/2014 0.38 Quarterly
3/31/2014 0.38 Quarterly
3/28/2014 0.05 Special
12/31/2013 0.05 Special
12/31/2013 0.38 Quarterly
9/30/2013 0.38 Quarterly
6/28/2013 0.38 Quarterly
3/29/2013 0.38 Quarterly
12/28/2012 0.05 Special
12/28/2012 0.38 Quarterly
9/28/2012 0.05 Special
9/28/2012 0.38 Quarterly
6/29/2012 0.37 Quarterly
3/30/2012 0.37 Quarterly
12/30/2011 0.36 Quarterly
9/30/2011 0.35 Quarterly
6/30/2011 0.35 Quarterly
3/31/2011 0.35 Quarterly
12/31/2010 0.35 Quarterly
9/30/2010 0.35 Quarterly
6/30/2010 0.35 Quarterly
3/31/2010 0.35 Quarterly
12/31/2009 0.35 Quarterly
9/30/2009 0.35 Quarterly
6/30/2009 0.35 Quarterly
3/31/2009 0.42 Quarterly
1/2/2009 0.42 Quarterly
9/30/2008 0.42 Quarterly
6/30/2008 0.42 Quarterly
3/31/2008 0.42 Quarterly
12/31/2007 0.42 Quarterly
9/28/2007 0.42 Quarterly
6/29/2007 0.41 Quarterly
3/30/2007 0.41 Quarterly
12/29/2006 0.10 Special
12/29/2006 0.40 Quarterly
9/29/2006 0.40 Quarterly
6/30/2006 0.38 Quarterly
4/14/2006 0.36 Quarterly
1/17/2006 0.34 Quarterly
9/30/2005 0.34 Quarterly
7/15/2005 0.32 Quarterly
4/15/2005 0.30 Quarterly
1/26/2005 0.30 Quarterly
2019 1.68
2018 1.54
2017 1.52
2016 1.52
2015 1.57
2014 1.57
2013 1.57
2012 1.60
2011 1.41
2010 1.40
2009 1.47
2008 1.68
2007 1.66
2006 1.64
2005 1.30
2004 0.30

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ARCC :: Dividendsより引用、作成

ARCCのチャート

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googleファイナンスより引用

S&P500と比較してみると、リーマンショックなどで下がるときは大きく下がります。
S&P500の下落率が51%だったのに対し、ARCCは77%も値を下げています。

ちなみに、配当再投資込では、S&P500を大きく上回るリターンです。 トータルリターンはS&P500が7%ほどに対し、ARCCは10%程度です。

ARCCの現在の利回りは8.9%

2020年1月15日現在の株価18.87ドルから2019年の分配金合計の1.68ドルから利回りを計算すると、8.9%となります。
ARCCは株価の値上がりが限定的で、期待する収益はほとんど配当によるキャピタルゲインに限られますが、それでもこの利回りの高さは魅力ということで日本の投資家にも人気があります。

ARCCのデメリット

SBI証券で取引できない

ドル転時の為替手数料が一番安いSBI証券で取り扱いしていない点が最大のデメリットです。 楽天証券やマネックス証券では取り扱いをしています。

SBI証券では取扱いしない方針

米国株式 エイリスキャピタル(ARCC)の新規取扱いに関して

2019/6/26

お客さま各位

平素は当社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

日頃よりお客さまから銘柄追加リクエストをいただいております、「米国株式エイリスキャピタル(ARCC)」につきまして、採用可否を検討させていただいた結果、当社では同社のBusiness Development Company(BDC)という法人形態は、外国投資法人に該当する可能性があると判断いたしました。これに加えまして、外国投資法人の取扱い時に、日本国内で必要とされる「外国投資法人に関する届出」の提出が当社では確認できていないことから、現時点での取扱いはできかねる旨の判断をいたしましたのでお知らせいたします。 このたびはお客さまのご希望にお応えすることができず、大変申し訳ございません。
お客さまにおかれましては、引き続き当社をご愛顧賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社 SBI証券

当社では原則として下記に該当する銘柄を取扱いすることができません - マスターリミテッドパートナーシップ(MLP)、リミテッドパートナーシップ(LP) - 「外国投資信託に関する届出」がなされていない海外ETF及び海外REIT、Business Development Company(BDC) - 企業の登録本籍地が「欧州金融取引税」導入予定国の銘柄 - 米国店頭取引(OTC)銘柄

ARCC - 外国株式・海外ETF|SBI証券より引用

SBI証券では上記のようにBDC銘柄であるARCCは取扱いしない旨を公式に示しています。
しかし、ライバルである楽天証券やマネックス証券では取り扱いをしていますし、原則となっていますので今後の取り扱いの可能性はゼロではないかもしれません。

リーマンショックなどの金融危機には弱い

BDCの性質上、リーマンショックなどの金融危機には非常に弱いです。
しかし、100年に一度と言われますし、S&P500より3%高いリターンはそれを踏まえても魅力的で投資価値はありそうです。

私はリスクの高さよりも高い利回りが魅力と考えます

私はS&P500より高い利回りというメリットの方が大きいと感じ、リスクを考慮したうえでポートフォリオに加えようと考えています。
株式や債券などとは異なる特性を持っていることから、分散効果も期待できます。

本当はBIZDというBDCのETFに投資していきたいのですが、国内の証券会社では取扱いしていません。
BDCのインデックスファンドもあるようですが、経費率は高いようです。

今後、このようなマイナーな銘柄も投資の選択肢として増えてくれば良いですね。 異なるアセットクラスへの投資が可能なため、グロ3との相性も良さそうです。

www.nisa-etf.work

更なる高配当ならZMLPという選択肢も

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