NISAで分配金をもらうETF郎の配当生活までの記録ブログ

2022年に700万、理想目標として1000万(年配当50万)を目指して運用していきます。NISAの非課税枠でETF(上場投資信託)を積み立てて資産を形成し、配当金によるセミリタイア生活を目指します。

【驚異の+28.74%】グローバル3倍3分法ファンドは債券比率を高めたいならアリ|評判口コミ実質コスト

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の2019年11月5日の基準価格は12,762円となっており、過去1年間のリターンは+28.74%と驚異的な数値をたたき出しています。
口コミを見ると評判も良く、資産総額は半年で100倍以上に増えました。

今回は、最近話題のグローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)を考察してみます。

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資産総額

2019年11月5日の純資産額は2606億9200万円となっており、2019年4月以降、右肩上がりに資産額は上昇しています。 4月1日の資産総額は18億9500万円でしたので、半年で100倍以上増えており非常に注目されている投資信託です。

地方銀行などの取り扱いも増え、これからも資産総額が増える余地はあるでしょう。(隔月分配型が増えるようならヤバい。。。)

信託期間は2028年9月21日まで

信託期間が終わればその時の基準価額で売却されてしまいます。 ですが、これだけの資金流入があれば信託期間が無制限に変わるのも時間の問題でしょう。

投資対象

  • 株式 60%
  • REIT 40%
  • 債券 200%

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各資産にマザーファンドを通じて定められた比率を目安に投資する、仕組みは非常にシンプルです。 また、直接株式等に投資するのではなく、投資信託証券に投資するファンド・オブ・ファンズであることは知っておきたいです。

ファンド・オブ・ファンズはコストが1%を超えるような高い場合が多いのですが、グローバル3倍3分法ファンドは目論見書の実質コストでは年率0.4752%と低コストで抑えられています。

レバレッジを利かせるのは日本株と債券のみ

先物で投資するのは日本株と債券のみであり、海外株とREITは現物で行います。 日本株が為替変動の影響を受けないためと説明がありますが、その理屈でいけば国内REITを先物で買ってもよさそうな気がします。

相関のバランスなどの兼ね合いがあるのでしょう。

レバレッジ型の商品はリスクが高いイメージが強いですが、リスクを抑えるために先物を利用していることが新しいポイントです。

f:id:nisa-etf:20191106142000j:plain 商品詳細資料より

為替ヘッジはされている

海外国債先物取引を取り入れることによって為替変動の影響を受けにくくしています。(評価損益分は為替変動の影響を受けます)
資産の8割が為替の影響を受けない点は非常に魅力的ですし、実質的なヘッジ有りの割にコストは安いです。

f:id:nisa-etf:20191106150200j:plain 商品詳細資料より

現金の比率はやや高め

運用レポートによると、2019年9月30日現在で現金その他の比率は22.3%となっています。
投資効率を考えると、現金で保有するのはパフォーマンスを下げる原因だと思いますが、解約等に備えて現金を持っているとのことです。

現金の比率が高いことはデメリットであると考えられるかもしれません。

実質コスト

マンスリーレポートによると、設定来の信託報酬等その他の費用は69円とされており、2019年11月の基準価格12700円から計算すると約0.54%程度となります。 信託報酬の0.4752%と比較すると高く感じますが、十分許容できる範囲の実質コストではないでしょうか。

金利が低いため先物コストが安くなる

世界の金利安の影響から、先物取引のコストも安くなっています。
そうした現状から、先物を利用したレバレッジ商品の運用コストを抑えた低コストな信託報酬が実現できたようです。

設定来からの好調なパフォーマンスは債券高の影響

合計 2,472円
株式 -160円
REIT 745円
債券 1,956円

運用レポートより作成

設定来の各資産のパフォーマンスは上記のようになっており、REIT高の影響よりも債券高の影響を大きく受けていることがわかります。 今後、債券が下がると基準価格が大幅に下がることは避けられないでしょう。

債券はこれからも株式と逆の値動きをするか

古くから、株式と債券は負の相関関係が成り立つとされていました。 しかし、最近の市場では株と債券の逆相関が崩れていると、多くの投資家・学者が指摘しています。

資産クラス間の相関関係の変化により、従来ほど分散投資が効かなくなっているように思われる どこにも逃げ場はない:ロバート・シラー - The Financial Pointerより引用

債券だけではなく、金への投資も対象としたレバレッジバランスファンドも登場しており、債券で株式のヘッジを行う手法は時代遅れになりつつあるのかもしれません。

債券比率を高めたいのであればアリな商品

レバレッジ型の商品はリスクがあり、資産の100%を投資するような商品ではありません。
先述したように、債券の影響を大きく受ける商品ですので、ヘッジのために債券比率を高めたいと考えるのであれば、アリな商品だと思います。

私は先物で債券を投資して資金効率を上げようと考えたこともありましたが、コストの面で断念したことがあります。 そのような代替案としては投資対象として魅力的に映ります。

株と債券同時安には備えられないため、自身のリスク許容度と相談を

私は数年~10年単位での投資を前提としていますので、100年に一度というリーマンショック級の金融危機については備えませんが、数年に一度の株安には備えたいと考えています。
自分のリスク許容度と相談しながら納得感をもって投資を行っていきたいです。

後発のレバレッジバランスファンドについても記事にしました

www.nisa-etf.work