NISAで分配金をもらうETF郎の配当生活までの記録ブログ

2022年に700万、理想目標として1000万(年配当50万)を目指して運用していきます。NISAの非課税枠でETF(上場投資信託)を積み立てて資産を形成し、配当金によるセミリタイア生活を目指します。

インカムゲインとキャピタルゲインでは税コストはキャピタルゲインが有利

f:id:nisa-etf:20191024155544j:plain

1000万円を5%で運用する場合

1000万円を5%のインカムゲインのみ、キャピタルゲインのみ得られる株で運用する場合で考えてみましょう。
インカムゲインの株価は一定とします。

運用開始から1年後に現金40万円を引き出す場合にかかる税金を計算してみます。

キャピタルゲイン株の場合、課税は4000円程度

キャピタルゲイン株は1050万となり、40万円分を売却すると税引き後39万6191円が手元に残ります。

譲渡益を計算すると、
40万円-40万円÷1.05(元本部分)=19048円(利益)

この利益に20%の税金がかかりますので、
19048円×20%=3809円(利益にかかる税金)

これを40万円から差し引いた39万6191円が税引き後の手元に残るキャッシュとなります。

また、残りの株は1010万円分残っています。

インカムゲイン株の場合、課税は10万円

インカムゲイン株は株価総額は変わらず1000万円で、配当や分配金が5%である50万円となります。
これらは配当所得となり、20%課税され40万円が税引き後に残るキャッシュとなります。

配当控除を用いて5万円を取り返すことができますが、その場合でもキャピタルゲイン株と比べると税制上は不利になります。

かかる税金 税引き後の金額  資産残額
キャピタル 3809円  39万6191円  1010万円
インカム 10万円 40万円  1000万円

この違いは大きく、配当金でインカムゲインを得続けるよりもキャピタルゲインの切り崩しのほうが税引後の資産では有利となります。

キャピタルゲインが理想だが

株価の上昇は絶対ではない

世界経済の発展に賭け、VTやVOOなどのインデックスに全額投資することが最適解の1つとされていますが、下落局面の資産の切り崩しは目も当てられません。

その理屈を信じるのであればSPXLなどのレバレッジ型ETFを全力で買い進めればいいですがそう簡単にはいかないのが現実でしょう。

www.nisa-etf.work

分散投資で損益通算を考慮しながら切り崩しが現実的

ETFのように少額から買い付けが可能な株式を分散投資し、必要に応じて資産の切り崩しをすることが現実的な戦略と成り得るでしょう。

損出しの戦略も組み合わせ、異なるアセットクラスのバランスをとりながら運用していこうと思います。

NISAの場合は配当狙いでも

配当株でも元本が保証されるわけではなくリスクはありますが、定期的に利益を確定できる点が魅力です。 NISAの非課税枠の場合、受け取る配当も非課税になるためインカムゲインの100%を得ることが可能です。

配当株の持つディフェンシブ性・安定性から、資産運用の柱にしていきたいと考えています。

私はNISAでインカムゲイン、特定口座でキャピタルゲインを狙います

私は上記のツイートのとおり、NISAでインカムゲイン、特定口座でキャピタルゲインを狙っていきます

セミリタイア生活の最大の敵は税金と国民健康保険

資産運用において利回りを最大化することに力を入れてしまいがちですが、力を入れるところは税金や保険などの対策だと思います。
年金は全額免除できますが、国民健康保険は全額の免除制度はありませんので、セミリタイア生活の支出に占める割合が多くなります。

株価の上げ下げや企業の決算などを予測することは不可能ですので、確実性の高いところに労力を費やすことで確実なリターン(節税・節約)を得ることが出来ます。

セミリタイア生活では株式による収入を減らさないための税金の知識があればさらに生存確率を高めることが出来そうです。

www.nisa-etf.work